「マンションの売却は、東京オリンピック(2020年)までに行えばいい」と考えている方はもう少し時期を早めることをおすすめします。
2012年以降アベノミクスの経済効果で不動産価格は上がりました。しかし、2015年に入って既にマンション売却価格は高止まりしている状態です。

オリンピックに向けてどんどんマンション価格が高騰するかと思いきや必ずしもそのような価格推移をするわけでは無いようです。

実際にマンションの売却を考えた際、マンションを売却すると売却金以外にも戻ってくるお金があります。
それは「火災保険や地震保険などの保険料」と「住宅ローンの保証料」です。

住宅ローンを組む際、自動的にその銀行の火災保険と地震保険に加入することがあり、さらに、住宅ローンの保証料も支払うケースもあります。
これらの保険料は、マンションを売却すれば自動的に戻ってくるわけではなく、自分で解約手続きを行い、申請しなければ返ってきません。

さらに解約時に気をつけなければ損をしてしまうポイントが存在します。
「かしこく保険料を返金してもらうための3つの方法」をご紹介します。

かしこく保険料を返金してもらう3つの方法

1. 解約日を間違えない!

マンションの売却が決まったと同時に火災保険や地震保険を解約するのは危険です。
なぜなら、引き渡しの手続きが伸びたり、トラブルが発生したりしたときに、火災保険・地震保険に入っていない状態が生じてしまうです。
その際に火災が起きても保証されません。
よって、「引き渡しが終わる日=鍵を渡した直後」に解約するようにしましょう。

また、火災保険の契約期間が残っているから買主に引き継げると考える方もいらっしゃいますが、保険契約の引き継ぎはできません。

その理由は、保険の対象となる所有者が変更されるからです。
契約書に存在しない新しい所有者へは、何かトラブルが起きても保険金が支払われることはありません。

2. 解約手続きは電話1本でできる!

火災保険・地震保険の解約には複雑な手続きが必要と考えている方もいらっしゃるかと思いますが、電話1本で解約することが可能です。
「何日をもって解約したい」という意思表示が解約とみなされます。
もちろん、その後送られてきた書類に、署名・捺印などの手続きを必要はあります。

しかし、悪質な代理店や無知な担当者だと、「解約には時間がかかります」と答える場合があります。
その場合は、信頼できる不動産屋に手続きをお願いするか、保険の担当者を変えてもらうようにしましょう。

3. 解約の前に!火災保険で家の修繕をする!

火災保険の適用は火事だけではありません。台風、水害、落雷などの自然災害にも適用されます。
例えば、マンションの最上階で雨漏りなどをおこしている場合、火災保険で修繕ができる可能性があります。

解約後に家の欠陥が見つかった場合、売主が修繕費用を負担しなければなりません。
火災保険の解約後では遅いので、解約前に火災保険、地震保険で修繕できる箇所がないかよく確認しましょう。

解約で戻ってくる保険料はいくら?

火災保険や地震保険を解約して返ってくる保険料は、契約期間から経過期間と手数料を差し引いた金額です。
保険期間が満期を迎えるのであれば保険料は戻ってきません。

例えば、40年ローンを組んで、購入時に40年分の保険料を全額支払っているとしましょう。15年後に売却を決めたのであれば、
(40年-15年)×年間保険料-手数料=返金額
という計算になります。
数十万円単位で戻ってくることも珍しくありません。

住宅ローンの保証料も返金される

住宅ローンの保証料とは、ローンを組む際、万が一ローンが支払えなくなった際、保証会社に住宅ローンの支払いを肩代わりしてもらうための保証料です。
借入額や返済期間、銀行によって保証料は大きく変わってきます。

住宅ローンの保証料は、火災保険や地震保険とは違い、必ず返ってくるわけではありません。
ローンの契約条件によっては、返金のないものも存在します。

しかし、住宅ローンの保証料の場合、売却時にローンを繰り上げ返済することで、返金がある場合は自動で手続きが行われます。
つまり、請求を忘れてしまうということはありません。

まとめ

保険料や保証料はマンションの購入時に一括で支払っている場合が多いので、存在自体忘れがちです。
とくに、火災保険料、地震保険料はこちらから解約の手続きをとらなければ満期まで勝手に続きます。
満期になって気づいてももちろん返金はありません。

けれども、忘れるからといってすぐに解約をしてしまうのも危険です。
「かしこく保険料を返金してもらうための3つの方法」を守るようにしましょう。

マンション売却時はさまざまな手続きが必要となり、細かいことまで頭が回らなくなりがちですが、保険料や住宅ローンの保証料が戻ってくることも忘れずに、解約・請求を頭に入れておいてくださいね。