マンションを売りに出しているにも関わらず、なかなか買い手がつかずに困っている人は少なくありません。
そんな時、頭によぎるのが「値下げ」の一言。不動産業者からも「価格を下げてみては??」と言われ、判断に迷っている人もいるかもしれません。

しかし、タイミングとポイントを押さえたうえで行わないと、後悔する可能性があります。ここではマンションがなかなか売れない時に考えるべき、売却価格の値下げポイントについてご紹介します。

最低ラインを設定する

まずは「これ以上は下げられない」という、値下げの最低ラインを設定しておきましょう。

マンション売却にかかわらず、物件売買では値切り交渉を持ちかけられることが多くあります。
慌てて対応してしまうと、残りの住宅ローンを返済できないような金額まで下げられてしまうことも。

事前に最低ラインを設定し、それ以上は下げないようにしましょう。

最低ラインは不動産会社には告げない

最低ラインを不動産業者に申告する必要はありません。
むしろ、申告しないほうが希望価格でマンションを売却しやすくなります。

不動産業者は売主であるあなただけでなく、買主とも接点を持っています。
そのため最低ラインを買主に漏らしてしまう場合もあります。

具体的な金額は漏らさなくても、「まだ下げられますよ」などといわれてしまう可能性も考えられます。
最低ラインは心に留めておくだけにしましょう。

最低ラインより下がってしまう場合は・・・

売却自体を考え直すか、不動産業者に買い取ってもらうかなど、根本を考え直したほうがいいかもしれません。

まずは3ヶ月待つ

売り出し後、すぐに買主が現れることはほとんどありません。
特にはじめの3ヶ月は、広告がしっかり行われておらず、買主に情報が届いていない可能性が高いので、この期間に焦って値下げに踏み切るのは避けましょう。

売却されたマンションは、不動産業者の広告や自社のインターネット、「レインズ」と呼ばれる全国の不動産流通情報が集まるシステムなどに登録されます。
買主はこうした媒体を通して物件を知ることになりますが、こうした媒体への登録などには、早くても2週間はかかると言われています。

一般的には、媒介契約の有効期限である3ヶ月を目安に価格を下げることを考え始める人が多いようです。

繁忙期を超えてから考える

マンションが売れやすい1月から4月が近いのであれば、それ以降に値下げを考えてみてはいかがでしょうか。

4月は人事異動や年度初めとなることの多い時期。そのため1月から4月ごろまでは、一年の中でも比較的マンション需要が高いと言われています。
値下げを考えているなら、この時期を超えてからでも遅くはないでしょう。

一方、長くマンションが売れずに困っているなら、この時期にあえて値を下げるというのも一つの方法です。
売れやすいということは、値下げする物件が少ない時期ともいえます。
この時期にあえて値を下げることで、物件を見つけてもらいやすくなります。

買主と直接値引き交渉をしない

内覧会などでお会いした時に、直接値下げ交渉をしてくる買主もいらっしゃいます。
少しでも早く売りたいという気持ちから、交渉に応じてしまいそうになるかもしれませんが、口約束はトラブルのもとになります。

直接交渉された場合は「後ほど不動産業者から連絡させてもらいます」と返し、その場で口約束をしないようにしましょう。

周辺の物件の売出し情報と成約情報を加味する

周辺の相場よりも低い金額を提示してしまうと、本来の価値よりも低い価格でマンションを売却することになってしまうかもしれません。

不動産業者では、周辺の物件がどれくらいの金額で売り出していたか、実際の成約金額はいくらだったのかという情報を持っています。
値下げ額を決める際は、こうした資料を不動産業者に提示してもらい、価値に見合った価格を設定しましょう。

端数を出す

2,980万円や4,980万円など、あえて端数を出すことで、お得感を演出してみましょう。

金額設定は売主が自由に設定できます。きりよく3,000万円、5,000万円などとすることもできますが、あえて2,980万円や4,980円などと端数を出すほうが、3,000万円、5,000万円よりもお得に見えます。

20万円の差がもったいないと感じるかもしれませんが、売れなければ意味がありません。
逆に言えば、20万円の差で希望に近い価格でマンションが売れるなら、あえて損を取ることも作戦といえるのではないでしょうか。

不動産業者の言葉を鵜呑みにしない

マンションがなかなか売れないと、不動産業者から値下げの誘いをかけられる場合があります。
「不動産業者の言うことだから」と鵜呑みにしてしまう人が多いのですが、実は従う必要はありません。

価格を下げるかどうかは、売主自身が決めることです。
不動産についての知識や相場観を知っている業者の意見は大切ですが、すべてを鵜呑みにせず、自分の意思を尊重して行ってみましょう。

まとめ

今回は一般的な値下げのポイントについてご紹介しましたが、すべてを実行する必要はありません。
物件や売主の状況に応じて対応することが、値下げしても希望価格に近づけるための重要なポイントといえます。
マンションが売れずに困っているなら、ぜひ参考にしてみてください。